基本理念・ごあいさつ
はじめに
ますます深刻化する少子高齢化社会にあって、私たちは誰もが心穏やかに、
しあわせに暮らし、やすらぎのある老後を過ごしたいと願っています。
地域に根ざした福祉事業を歩み続けて50余年、社会福祉法人桃林会という一つの屋根の下で、
小さな子どもたちや高齢者の方々と共に、人と人がお互いに思いやり、助け合い、
苦楽を共に分かち合い、成長し合うための見守りのお手伝いが私たちの使命であると実感し、
感謝のある暮らしを基本に、時代と地域に開かれた福祉施設としてありたいと考えます。
理念/基本方針/スローガン
あいさつ
昭和25年の春、戦後の混乱も次第におさまり、人々の心もようやく落ち着きを取り戻した時、寺院の努めの余暇を何か社会のお役に立つ道はと考え、その名も勝安寺保育園として定員僅か35名の誠にささやかな施設を開設いたしました。これが社会福祉の道に進ませていただいた今日の桃林会の事業の第一歩でありました。27年には社会の情勢に応えて社会福祉法人を設立し養護老人ホームの開設を実現したのであります。
その当時のこの辺りの風景は誠にのどかなたたずまいで、見渡す限りの田圃の中、とりかい名物の慈姑(くわい)の葉がくれに飛び交う白鷺の姿が又一入の風情でありました。
「とりかい白鷺園」の名もこれより生まれたゆえんであります。以来半世紀の歴史を歩み続けて今、往時の面影は見るよしもなく、白鷺の遊んだ田圃には倉庫が、ビルが建ち並び、新幹線がスマートな姿を見せて走る時代になりました。
昭和63年の春には、長い間白鷺園の皆さんの切なる願いでありました「特別養護老人ホームとりかい白鷺園」の完成が。平成6年4月には総合施設として在宅サービスの拠点である「デイサービスセンター」の開所。平成12年4月には介護保険制度の実施に併せて豊能町に「特別養護老人ホーム祥雲館」並びに「デイサービスセンター(平成11年4月開所)」を開設いたしました。
制度改革に伴い、平成12年4月1日より実施された介護保険制度のもと、福祉サービスの中心としての施設の運営は、福祉の道を先代より引き継いだ私の最大の務めと思い、地域福祉のために「人にやさしい施設づくり」をめざし、全力をそそぎたいと念願いたしております。